今回も天候には恵まれた。
曇りの予想が晴れてそこそこ気温も上がったようだ。
晴れてくれれば海辺はとても暖かく気持ちが良い。
それに風も弱くフカセ釣りにとってありがたいことだった。
もちろんフグもいればまだエサ取りもいるが、そこは海のこと、どんな海況に変化するかはわからない。
できるだけ釣りやすい好条件の釣り座を選ぶかだ。
たまたまサラシや風の影響もなく、潮が沖へ真っすぐにゆっくり出ていくポイントがあった。
今回の海は前回と違いウツボの姿も見えない。それは濁りが少し入っている証拠でもあった。
「これは嬉しいポイント、きっと来るに違いない」と確信したあと、すぐに反応が出た。
竿2本先でウキがゆっくりしもってくれる。
竿に伝わる魚信は明らかにクロダイ。上がってきたのは30p台半ばの綺麗なチヌだった。
やはり大切なことは、撒き餌のコントロールとその量だ。そして中層よりやや下で刺し餌を先行させて、ポイントをずらさずに、撒き餌と刺し餌を同調させるイメージを掴むかだ。
木っ端メジナも混じるがそれほど多くはない、たまには30p強のメジナも食ってくる。ほどほどに飽きない釣りといったところだろうか。
そんな時内藤さんにもクロダイが来た。私とほぼ同じサイズのクロダイ。彼いわく、三浦のメジナやクロダイとは違い、ここのは全然引きが強くてパワーを感じられると。
海の季節は晩秋といったところだろうか。これから冬に向かって脂を蓄える時期。そんな意味でもチヌの引きは強い。
その後良型のアイゴも掛けていた内藤さんだが、今回の釣りで魚信や撒き餌や仕掛けの変化に、少しは気付きがあったかもしれない。
いかに多くの魚種を掛けて、自分の身に染み込ませていくすかですね。
夕刻には綺麗な夕焼けも。
画像を撮っている場合ではないのだが、つい撮ってしまう。
幼少期の海辺の夕景がきっとこの時に蘇ってきたのかもしれない。
そんな無意識な好感はいつも大切にしたいと思うし、その感性は必ず生きていると実感もする。
さてそんな夕刻はシマアジのラッシュだった。
とはいっても二人で4枚だが、明らかなシマアジの群れ。その際なぜかメジナの活性も高く食い上がって来た。
ベイトを追って上層に群れるシマアジだが、我々の撒き餌も競い合って拾ってくれる。きっとメジナ達もそんな状況にシマアジより先にと気付いたのかもしれない。もちろん大型のシマアジなら、小メジナも餌になる可能性はないと思うが、シマアジ30p、メジナも足裏サイズともなれば共存していてもおかしくはない。逆にメジナが食い上がってくるとシマアジは逃げていたようにも思う。
シマアジとて若い頃はそんな感じなのかもしれない。
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