釣った日 2003年11月02日  
 釣った人 渡辺氏、金田
釣った場所 伊豆下田地磯
釣れたさかな イスズミ、マアジ、フエフキダイ、ムツ、ハリセンボン
レポート 金田

連休中日ということで、裏道をかき分けて17時頃現地到着。先客の石橋氏達はすでに撒き餌を撒き終わった後、帰路へ付かれた様子。結果を電話で聞くと、あまり芳しくない。だが、石橋氏を含め、10名ほどが磯へ入っていたことが頭に残った(笑)。そんな情報がありがたい。

昼に大した釣果が無くても、その夜は一変するということが、今までに何回あっただろう。そんなことを思いながら、暗闇の磯へそそくさと入る(笑)
ある程度釣れた(笑)から言う訳ではないが、それだけ夜の海は昼と同様に考えてはいけない。活生の度合いが全く違い甘くは見れないのだ。海は凪、潮は僅かに下り、風も無い上に暖かい。絶好の夜釣り日和である。そんな時わずかな潮の変化をつかみ、いかに撒き餌を合わせるかが課題で、そのポイントを少しのサラシの出具合を考えながら作っていく。
道糸3号、ハリス2.5号、竿ブレイゾン1号、リール新調の何だっけ?ダイワのLBD(笑)、針はカットグレの9号。なぜ竿が1号かというと、新調のLBDのドラグがどれだけこの竿の限界?というか、フォローになりうるかという点が私にとって未知の世界であったからだ。ドラグリールならそれでも良いのだが、レバーブレーキの活用は広い。特にクロダイにおいて大型であればあるほど、急に糸を出せる効果は大きい。2.5号ハリスが太いか細いかというと、夜釣りにおいては細い方かと思われる。通常私の夜装備だと、4号から5号である。そんな細い仕掛けは竿の1号に繋がっていく。タックルバランスがそれぞれのパーツの力を最大限に引き出してくれる。この竿に4号ハリスはミスマッチなのだ。

軽い竿、静かな海、さわやかなそよ風、そして上弦の月(笑)、ポイント作りに1時間弱。そして3ヒロ強の棚でウキがゆっくりシモっていく。初めての確たるアタリなので、無意識に早合わせ(笑)。それが功を奏したかもしれない。その後かなりの大物の感触が伝わる。それもそれ、1号竿のパワーからすれば当然かもしれない。だがその竿は綺麗に果てしなく曲がってくれる。夜であるが月明かりがその半円を充分に照らし出してくれている。もしこれが昼なら、少し弱気?かもしれない(笑)。

夜であるがゆえに、溜めるだけ溜められるという感覚は私だけだろうか。夜の魚は比較的おとなしい。急激なテンションさえかけなければ相手も派手に走らない。だが糸が巻けないのだ。巻きにかかると激しい突込みが来る。そして走る。そんな時ドラグ・ドラグと糸の出を確かめた、ん?糸が出て行かない...これでも強いの?と緩める、緩める、だが今度は緩めすぎ(笑)。そうこうする内に魚は急に方向を変え、頭が少し出ている根の向こうで止まってしまった。電気ウキがその根の向こう側で動かない。でも慌てないでじっくり溜めてゆっくり竿の角度を変える。出た、と思ったら今度は真下へ。これはまずい。しばらく無理をしないで根の様子を伺いながら、持久戦へ。止まってはいるが糸は根に触れていない様子。そこで少しテンションを緩め、動きを伺ってみると早々に再び出てくれた。磯場の魚はパワーはあるが持久力は低い。白身の筋肉は短距離ランナーですね(笑)。徐々に浮かせるが容易ではない。その時も竿の弾力が物を言ったのかもしれない。あくまでも真綿で○を絞めてかのように。かなり時間が経った頃、ドラグを上げて水面まで浮かせに入る。ようやく観念したように浮いてくれた。

月明かりの中、浮いた魚を凝視すると一瞬「バカデカイクロダイ?」なんて喜びが(笑)、だが渡辺氏にタモを依頼して取っもらうと、デカイ&太い(笑)悠に60cmはあるイスズミであった。いわゆるこの磯のバケモンの一つであろう。さらにその1時間後に竿をひったくるようにもっていった魚は、再び50cmを越えるイスズミ。その時点で非力な私は、休憩に入った(笑)。そして最後に三度の大型らしきをかけるも、今度は針を飲み込まれたらしくチモト切れ。前2枚の針掛かりが、いずれも口に綺麗な掛かりであったことが大きいといえる。夜は出来れば大型針を使うべし。もちろんアワセが大きな問題ですが(笑)。魚はいずれもリリース。ちょっともったいないです(笑)。

その後マアジの良型がポツポツと釣れ、食べて美味しい小型ムツも混じる。仮眠を挟んで朝方まで望んだが、朝は不発であった。しかし、今回は個々のタックルとそのトータルバランスを体験できたことが、大きな成果であったように思います。

 

戻る 私の釣果一覧 次へ