釣った日 2004年03月12・13日
 釣った人 ジュンさん、渡辺氏、石橋氏、金田
釣った場所 八丈島、両日共地磯
釣れたさかな オナガメジナ、オキナメジナ、カンムリベラ、オジサン、ムロアジ、ダツ、ハリセンボン
レポート 金田

気象予報とにらめっこしながら当日を迎えるが、初日午後の予報が悪い。風こそ強風では無いが、やや強く雨の予報。でも2日間で降られっぱなしは無いだろうと、初日は東向きの地磯で開始。前々回と同じ磯で宿泊ホテル近くの楽な磯である。が、予想通りムロがいっぱい。水温は19度台、もう少し下がればムロなどの餌取りが少なくなるのだが...と、そうこうする内に雨も降り出した。かなり気分がなえているのは解るが、探っても探ってもムロばかり。そんな状況で風向きも変わってきたので、メインイベントの夕マヅメを危険な磯で迎えるのを諦め、風裏の底土港へ避難(笑) 今思えばどんな状況で釣ったのかも思い出せないぐらい寒さも加わって、底土港でもムロを味わったあと早々にホテルへ。
ま、明日もあるさといった気分で、早めのチェックイン。それはそれで身体は楽。仕込んだ豪華弁当(笑)を部屋で頂く これもまたリラックス気分で、明日に備える。だが、明日の予報も芳しくは無かった。
   そしてその翌日になって朝6時頃磯を見て回る。風は解るが海況は明るくなってからで無いと危険である。結局この日の磯は中のママで決定。ダツやムロも懸念されるが、ここはもう一つの期待があった。
 雨予報通りしっかりと降り出し、なおかつ風向きと向き合う形でスタート。だが何回も来ているこの磯だが、そこそこ荒れていい感じがした。3人が釣り始めたのだが、なぜか私は雨宿り(笑)。皆さんの状況を把握しながらしばらくは観戦とした。まず釣れて来たのはダツ。ここも厳しいかと思わせたが、それほどコンスタントではない(笑)。しばらくして、雨でもあるし今日は1日3号竿で挑戦と決め込んだ。ムロは居ないものの、やはりくせものはダツ。そこでダツを切り身にして流す(笑)。頭、洞、尻尾と3回チャレンジしたが...(まだムロの方が良かったかな?) だがここにはムロが居ない。馴染みのホテルの叔父さん曰く「ムロを切って海へ投げてごらん、ヒラマサはその血の匂いに寄って来るかも」というアドバイスも地元ならでわの面白い経験談である。
  そしてフカセへ戻すが、またすぐに浮気(笑)。次はメタルジグを引っ張り出した。だがせいぜい10投程度で飽きてしまった。そうこうする内渡辺氏が相次いでオジサンというヒゲの付いた魚やブダイ、それにカンムリベラを引き上げていた。オジサンのヒゲは伊達でなく、そのヒゲで海底を探りながら餌を探すのだ。メジナ狙いの磯でよく釣れる魚でもある。ではなぜ彼ばかりにそれらが来たかと言うと、際狙いが功を奏したのだ。最初に言った「もう一つの期待」というのはそれである。だがそこそこ磯際がざわついている海況で、ウキ釣りではなかなか難しい。
  私も別な角度からウキを付けたままウキ浮力の倍もあるガン玉を付けてウキごと沈める。こうすれば案外と糸がふけていても、仕掛けはサラシで沖へ出ずに磯際に残ってくれるのだ。そして足裏サイズのオナガをゲット。とりあえずメジナボウズ脱出は嬉しい(笑)
  さらに私はウキを外して1号オモリをハリスに付け、50cmの際を落とし込むことにした。これはとてもスリリングな釣りで、かつ同じポイントを上から下までしっかりと探れる方法でもある。また、もし来たとしてもそこからの段取りを計画しておかねばならない(笑)。3号の硬い竿に5号のハリス、そしてベールはクローズ、掛けた後のイメージを作り上げておかねば、取れない確立も大きい。と、数投目にそれはやってきた。コンというアタリの直後にヤツは竿ごと持って行った。もちろん竿は下向き(笑)なのだがレバーではなくドラグで調整、その後緩めのドラグで竿を起こしてドラグを絞めながらやり取りに入る。今年3回目の八丈でもっともパワフルな相手と判断。ここは足場も高く身体は完全にしゃがみこみの姿勢。運良く相手は磯際を離れてやや沖へ向かってくれた。だがまだドラグが甘く、曲がった竿ごと下へ何回も突っ込む。そのたびにドラグが鳴った。掛けた所が磯の右角で今度は左側へ回り込もうとしたので、ドラグをさらに絞めて場所を少し移動。その時点で、とてつもないヤツだがこれなら絶対取れると自信があった。まだ根に入る手前であると判断したからだ。もしドラグでなく、レバーなどで糸を出していたら、さっさと根に入っていただろう。そして磯際から竿2本先のところでさらなる下への突っ込みをみせ、そろそろここが勝負かと思い、少し強引に竿をあおった瞬間、軽くなってしまった。まさに「シマッタ!」である。
  ラインのブレイクではないはずと思いながら回収すると、針ハズレであった。ムムム(笑) でもしょうがないね。掛かりが浅い釣り方だもんねと自分に言い聞かせたが、またもややってしまった大バラシ。これがあるからやめられないんだね釣りって(笑)。それは軽く50オーバーのメジナかもしれないが、4kクラスのイシダイかも。そんな空想が中年少年の心を熱くするのでしたぁ。今回はこのバラシで終了、ごめんなさい(笑)
  雨が長く続き滅入る気持ちも大きかったが、2日目の昼頃に少し明るさが戻り、瞬間日がさした。そんな時の気分は爽快そのもの。自然と付き合うには良い事ばかりではないんですねぇ。下の沖に見える八丈小島の写真はその時のものでしたぁ。オシマイ♪   

 

戻る 私の釣果一覧 次へ