「縁-旅」と題し、従来の旅行とは異なり、参加意識を根本から覆す視点で、旅の楽しさや面白さを実感できる環境・空間を創出します。
旅行形態が、団体旅行型から少人数グループや一人旅といった、個人旅行型へと大きく変化してきつつある中で、単に有名・著名観光地を巡る物見遊山的な旅ではなく、参加者同士や旅先での地域の人々とのふれあいを設定し、自己と向き合う時間に重点をおきます。「体験」「交流」「学び」や、またその土地の文化や歴史を背景とした、生活や“ひと”の魅力について触れ、あらゆる空間を利用して、身体的自己体験と、自己の気づきが得られる旅を目的とします。
個人(一人)で参加しながらも、グループの中で旅を体感するという、逆転の発想の旅です。20歳前後から80歳前後の男女を対象とします。
目的地へ行くことが旅の最終目的ではなく、日常の親しき友人・家族同士とは異なる、初対面の参加者同士という環境の中で、あらゆるシーンでの自分の気づきを得ていただきます。また人や自然に対する縁に正面で向き合い、自己の発見や新たなチャレンジへのエネルギーを養っていただきます(なにも特別なことに価値があるのではなく、何気ない瞬間に大切なことが隠されていると思います)。特定の価値観を押し付けるものではありません。
何かひとつの共通目的(スキー・ダイビング・囲碁・将棋・写真など)があれば人は群れやすいのですが、このプロジェクトは「遊び」「気づき」「縁」を大きな柱として、温泉や日常から離れた旅空間の中で、自己のアセット(過去の資産)に惑わされない、また形や容姿にとらわれず、自己の無意識を重視しながら平易なプログラムを通して、五感を使った自然との体感や、他者の中での自己との対話を実践していただきます。
|