釣った日 2015年5月3日
釣った人 内藤さん金田
釣った場所 南伊豆地磯
釣れた魚 メジナ、シマアジ、アイゴ、サンノジ、ウミタナゴ、ショウサイフグ
レポート 金田

GW真っ只中なので夜中に出発。
もちろん道路は空いているが、餌屋さんは大忙しだった。
天候は凪の晴れ。日中は真夏のように暑く、大潮なので近くのビーチも大賑わい。

さて徐々に魚の活性も上がってくるかと期待されるが、海はその期待を裏切らなかった。
本命のメジナ・クロダイの良型は出なかったが、魚種もサイズもアップした外道釣りを楽しめた。

先週同様、潮が下げたとき、表層にショウサイフグの良型が湧いてくるので、水も澄んでいてウネリもなかったのを利用してしばし海中観察。
足元の海底近くまで見えそうなところで、リズミカルに少量の撒き餌のみをし、魚の変化を探る。
魚の変化とは、撒き餌を続ける中でどんな魚が入れ替わったり現れたりするかということ。
それを見るのが目的。
やみくもに釣るばかりではなく、魚の変化を見る体験こそがいろんな状況の釣りの中で役に立つ。

左から右へ流れる潮、撒き餌も同じようにゆっくり流れていく。
案の定30秒に1杯の撒き餌を施すこと約10分、ショウサイフグの次はハコフグ、またカワハギも見えだした。そして上までは浮いては来ないが海底近くに良型の黒い魚をそれも複数確認。
そんな中で一時フグの姿が消えるときもあった。撒いた餌が底まで届いた時、依然良型の魚が餌を拾っている。ほぼ30p〜35p位だろうか。だがよく見るとそれはサンノジ(ニザダイ)だ。

さてそろそろその底にたむろして捕食しているサンノジを釣ろうと。

上層でまたショウサイフグが現れるが、、潮上に撒き餌をして、その右3mに仕掛けが沈むように入れる。
時折賢明なショウサイ一匹が、撒き餌に寄らず少し離れた刺し餌を発見。
明らかに刺し餌に捕食しようとする瞬間に竿をあおって合わせると、いとも簡単にショウサイが釣れる。
これは刺し餌と魚がドッキングした瞬間の事だ。つまり魚はいきなり餌を吸い込んでいるということだ。
何度かそれを繰り返しながら、ショウサイがたむろする上層をすり抜けた撒き餌が下層まで届いて、もちろん刺し餌が沈むまで張りを作って流さずに撒き餌と同調するまで止めておく。そして底近くまで刺し餌も届いたとき、ウキを注視すると勢いよくウキが消しこまれた。
ウキは0号、ハリスは1.5号2ヒロ、そこにガン玉4号を中間にひとつ、鈎は伊豆メジナ8号、それがこの流れの速さでどれだけの時間で落ちていくかも感覚として覚えておきたい。
そこそこのパワーで釣り味も楽しんで上がってきたのはやはり33pほどのサンノジだった。

ひとつ、定説というか魚の動態として、鈎とハリスが付いた餌がなく、撒き餌のみに慣らされると釣りが容易い。
ひとつ、上層から落ちてくる餌でも下層にいる魚(良型魚)はこの時期下層で捕食していること。
ひとつ、時折真っ先に捕食出来る上層の魚(餌取り)は、時折消える。気まぐれかもしれないが。
ひとつ、下層で悠々と捕食している良型魚なのだが、なぜか鈎とハリスが付いた刺し餌を吸い込むと走る。
きっとそれはかなりの違和感と今までの体験から異様な身の危険を感じたからではなかろうか。
そんな魚の変化や習性をしっかりインプットして釣りをすると、もっとイメージ力が上がり、それが磯釣りの戦略性の高い釣りに繋がるのではないだろうか。

内藤さんも小メジナや30pクラスのメジナを掛けたりしていたが、私に強烈なラインが走るアタリがあった。
上げてみると30pほどのシマアジ。
そんな地合いを逃さず、内藤さんもシマアジを2枚上げて、そのパワフルな釣り味も楽しまれたようだ。
そしてまた重量感のある魚をヒットさせて、浮かせてみると35p強のアイゴ(バリ)lだった。

午後になって潮が逆になってきた。それは上げ潮となり流れる方向が今までとは逆となる。
潮の流れの変化に合わせて釣り座を変えたり、休息を取りながら夕刻へ。
相変わらずショウサイフグは多いが、先の体験のごとく粘り強く仕掛けを張りながら刺し餌を先行させながら、
そこそこ釣りを楽しめた。

いろんな魚の習性を知ったり、その日の潮や海況によって魚の変化を会得するのは容易ではないが、何事も経験だろう。

それにしてもこの時期のシマアジは、いただくにはなんともありがたい魚種だ。もちろん釣り味も最高。
ジグを投げたいと思うけれど、この日もフカセ釣りに徹してみた。

まだ餌取りの小メジナも多くはないこの季節だが、
ただ小メジナがフグを妨げてくれるかもしれないことを考えれば。。。悩ましい。
いろいろと変化の季節に3週連続でチャレンジしてみた。
(画像の一部は内藤さんが撮影)

(この日のブログはこちらへ)

 

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