−釣り開始−
前回は、石鯛クラブの大会と重なった。今回も多くの石鯛師の中に、ちょこんとフカセ釣り師が混じると言 った混雑模様であり、何処に渡礁出来るか不安な船中であった。
現場に着くとナライ風が強くなりそうな気配で狙い付けていたナライ角は駄目そうである。前日に、４０ｃ ｍオーバーが数出ているだけに残念。また、ドブは、最近調子悪く、ハナレは石鯛師が降りたので、しょう がないから前日４０ｃｍオーバーが１枚出ている田牛向かいに降りる事にした。

田牛向かいは、ほどよいサライが出ている。仕掛けをいれるとすぐに餌がなくなる。
タナを浅くするとすぐにかかるが、木っ端イスズミ（ゲッ！）。　次は、木っ端メジナだ（ゲゲッ！）。
２人していやな予感が走った。しかし、いやな予感は嬉しくもはずれ、餌も取られなくなった。そして、風が 強くなってきた。日が当たらないのですごく寒い。周りの状況も気になるのでちょっとお散歩に出掛けた。
ハナレは、時々竿が曲がっている様だが、釣れているのは３０ｃｍ前後のメジナのようだ。石鯛師には、外道 のウツボ。ナライ角には、５人程入っているがナライの影響からかさっぱりといった感じである。
田牛向かいの壁側にも喜一丸で来た釣り人がいるが風で辛そうな感じで、竿は曲がっていない。僕らの、休憩 が終了し、風裏となる本場で竿を出す事にした。
ここは風裏なのでとても暖かいし、波も穏やかだ。田牛向かいと一変し将に天国である。その天国では、磯際 狙い。その５、６投目でウキがスーっと入っていった。
タナを下げすぎて下の潮にもって行かれたと思った。ここは掛けあがりを上るような下潮が流れているからだ。 ところが躍動する良い引きだ。オオッー、きっ、来たぁ。　かなり元気がよい。しかし、竿を叩く様な感じが ある。もしやアイゴ！？　いや〜〜な感じである。ちらっといやな色の魚が見えた時には、２人してがっかり。 それにしても元気な魚だ！！　なかなか、浮いてこない。というかちょっと楽しんでいた。しかし、浮いて来 たのは茶メジナだった。
”オっー、メジナだよこれ。”といいながらタモ網に納まったメジナを計ると３７ｃｍとまあまあの良型だ。
空気にさらすとみるみるメジナ色になってきた。まったくおもしろいやつだ。
続けていると喜一丸の２便目で降りた客が、そのまま居座り釣り座が狭くなってきた。しかも、ウスバハギも 沢山いて餌を取っていく。しょうがないから風は強いが田牛向かいに戻るってやることにした。
そうしていると２番船で来た地元の親父が沖で４５ｃｍクラスのメジナを釣ってしまった。これでかなり熱く なった。俺にも来い！　と先端の右の際から沖に流そうと仕掛けを馴染ませていたらウキがスススーと入る。
合わせてみるとメジナらしき引き。しかし、風が強く魚の大きさが判らない。風の強さを差し引いて３０ｃｍ 強クラスかなって感じである。
がその計算は嬉しい誤算で、スーと浮いて来たメジナは結構デカイ！！　慎重にタモ網入れ、見た目は４０ｃ ｍはない感じであったが、計測してみると４３．５ｃｍもあった。さらに熱くなり、釣りを続行。更に大物を狙う。しかし、状況が悪化していくばかりだ。右からは強ナライと 波飛沫、左からはサラシの波飛沫で全身びしょ濡れだ。

残り１時間となった時に、なかなかのアタリが来た。沖や磯際を走る。タメにタメて取り込んだのは３７ｃｍ のソウダカツオ。美味しいお土産だ。
　強風とこのソウダガツオでかなり腕がだるい。でも釣りを続行。するとまたしても同様のアタリだ！！　さ っきよりデカイ。下に入っていくのでひょっとしたらと思い、タメてしまった。カツオと決め付けられなかっ たのが、敗因でバラシてしまった。きっとカツオだなぁ、あれは。沖に走らせればよかった。
これを最後に港に帰った。港に帰ってから船長に他の釣り場で状況を伺うと何処もさっぱりだった様で自分的 にちょっとうれしい。　

餌が余ったので田牛港のテトラで軽く釣りをした。ここは木っ端メジナの入れ食いである。しかし、夕マヅメ になっても型が良くならないので、１時間もやらずにお終いにした。
　帰りはいつもの「美鈴」で肉ライスを食べ、「タカラ」で記念撮影をしてもらい帰路についた。
そう言えば重さはいくつだったのだろう？　これを書いていて気付いてたが、すでに刺身となっているし。ウ ウゥー....まあいいか。