さてそんな観光旅行の合間の釣りとなると堤防となる。
堤防にもいろいろあるが、以前から気に入った港があった。
過去に2回少しだけ竿を出してみたが、静かな港で海の中も静かだった。
だが10月にここへ来るのは初めて。以前の2回はいずれも真冬だった。
しばしこませてみると、なかなか魚の活性が高いことが上から見てもよくわかる。
その様子を眺めてみていると、やはり・・・
アジらしき魚が表層の餌を取っていくが、時間と共に下にはそこそこのメジナの群れが見えてきた。
さらに時間と共に何やら大きな魚もチラチラと・・・・
結果、シマアジ(25pクラス)の入れ食いや、その中に混じってチヌ(35cm)も。
チヌの時のウキは一瞬にして消し込まれた。
それはきっと、他のアジやシマアジ、それにメジナがいる中で、いち早く狙って
食い上がってきたのだろう。「他の魚より早く食わないと取られてしまう」と。
さらに大型らしき魚を2度バラシ。
潮も動きにくい港の中だが、軽い仕掛けで全遊動が最も食わせやすかった。
そんな楽しい釣りができるのも、南紀ならでわのことかもしれない。
観光の中で、一つのアクティビティとして、こんな楽しいアイテムはないと思うのだが、そこは大自然相手のこと。
お客様は大興奮であったが、自然は何時も人間の見方ではない。
後醍醐天皇も熊野詣も、そんな自然と共に様々なシーンがあったと思うと、
全てが時として人の思い通りにはならないことを痛感してしまう。
レポート 金田
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