釣った日 2002年06月20日  
 釣った人 石橋さん、平間さん、佐山ガイド、金田
釣った場所 下田地磯
釣れたさかな 尾長メジナ、クチブトメジナ、カワハギ、サノハベラ、
レポート 金田
今日は磯釣り入門教室を実施。はるばる茨木からお客様で平日休暇を利用されて2人でご参加いただいた。
石橋さんはかなり回数をこなされていて、平間さんはまだ数回ということなので講習主体は平間さんである。なかなか息の合った二人で我々に対しても冗談交じりで対話が始まる。磯は平日ということで貸切状態。
天候も朝は高曇りで海は凪。二人してきれいな海に見とれていた。しばらく撒き餌をしていただき海中観察から始めることに。しばらくして海を覗くもあまり餌取りが見えない。予想では木っ端メジナの乱舞かと思っていたのだがほとんど皆無。はてこの状態は珍しい海況でクロダイ狙いにチャンスがあるかもしれない。

棚を深く取り撒き餌はできるだけ一点に集める。カマスの幼魚らしき10cmほどの群れは確認できるがしばらくたってもメジナの気配なし。しばらくして何回かモゾモゾとしたウキの動きがあり少し張りぎみに誘いをかけてみるがそれ以上のウキの動きはなかった。平間さんは初心者とはいえ石橋さんのアドバイスもよく聞き入れて、かなり熱心でまじめに取り組んでいた。平間さんに型物を上げていただき、石橋さんを出し抜こうというのが我々の魂胆であった。

仕掛けはシンプルであっても初心者の人には道糸の操作が特に難しい。リールは巻くものであるが糸の出し入れもしなければならない。投げた仕掛けを伸ばすために一度巻き、そしてまたベールを上げて道糸を海面に付けてラインをコントロールする。そしてまた出すぎた糸を巻き取る。そして流れようとする仕掛けを流すためにまたベール上げて糸を出す。これだけを習得するだけでも慣れていないとなかなか大変だ。もちろんその前に仕掛けを投げる操作ももちろん。女性にとっての一番の関門かもしれない。そして魚をかけた後のやり取りも実際釣って体験してみなければ習得されない。でも魚を掛けるという事をしなければ、もちろんやり取りの体験が無いのである。

撒き餌が効いてきたかウキにあたりも出るようになってきた。だがここでの難関は合わせである。早くても遅くても針掛かりしないのがこの釣りである。そんな状況で何とか掛けたのはササノハベラ。底ものであるが撒き餌が効いている証拠でもある。平間さんは相変わらず仕掛けを投げるのがとてもやさしい。きっと気性もそれと同じく慌てず騒がずといったところであろうか。(笑)
さて2時間ほどして、クロダイ狙いもあまり芳しくないので今度はウキを固定にして、ポイントを変えて足元へ入れてみる。すぐさまメジナの反応があり、数投目に平間さんの竿が弧を描いた。鋭い突っ込みを味わったあと何とか浮かせたのは23pほどのクチブトメジナ。(写真) 今晩お泊りいただくホテルで調理していただくためにこれは確保した。ちょうど塩焼きにはいいサイズである。

さて今まではあまり潮の効かない所での釣りだったので、今度は潮が流れている釣り座へ移動していただいた。同行している佐山ガイドはすでにその潮でメジナを上げている。この潮は上り潮だが今日は比較的早い流れで、これまた初心者には難しい。これも経験のひとつで海という変化の大きい自然界をいかに身体で感じてそれに対応するかがこの釣りなのである。ここでは数匹の小メジナが釣れたが、その後雨が激しくなり終了となってしまった。

石橋さんはというと一人自分の釣りを堪能していただいた。釣り初めから小物だがカワハギやその他の外道を絶えず上げていて「餌取りが多い」とのお言葉もあったが、なかなか戦略的な釣りをしていた。仕掛けの交換はひっきりなしで、さまざまな対応を自分なりに工夫しているように思えた。特に感心したのは、釣り座より
10数メートル後方に自分の控え道具を置いていること。今回はそこを何回も往復されていたのだ。釣果より
安全を最優先に考えている証で、かなりトータルバランスが効いている。すでになかなかのベテランである。
次回チャンスがあればぜひプライベートで一緒に行きましょう。
平間さんも含めてね。

 

 

戻る 私達の釣果一覧 進む