本日のテーマ 気まぐれな自然に人ものんびり合わせて
釣った日 2002年11月10日  
 釣った人 渡辺さん、金田
釣った場所 伊豆下田地磯
釣れたさかな クロダイ、アジ、イサキ、アカメフグ他(メジナなし)
レポート 金田

私自身が5周連続の釣行ということもあり、ややお疲れ気味。(笑)
このところ週末になると冬型が強く、伊豆では西風ピューピュー。天候を検討しながら、より穏やかな時間と場所を検討しつくす。(笑)
伊豆半島半ばで、風の強さに負けて挫折。結局、熱川片瀬温泉のなじみの民宿「はまゆう」へ民宿の目の前から電話を入れる。
「大丈夫だよ〜」と女将の返事で、夜9時頃にチェックイン。温泉に入りビールを頂き、早朝まで畳の上でぐっすり。車や磯の上と比べれば、天国の布団。(笑)

この日、風は強風だったが冬型は急速に移動性高気圧に変わりつつある。それを見越して早朝に磯へ入る。磯はやや強い風だが昨夜の強さではない。サラシの中では流れがわからないので、波しぶきとサラシを避けて潮流を見ると、上り潮がはやい。これは流すしかないと思い、良型メジナ狙いでひたすら流す。が、早朝ではアタリなし。日が昇ってなべちゃんのところへ戻ると、涼しい顔をしているのだが、バッカンにはジャンボイサキが横たわっていた。40cmクラスでよく太っている。ま、お土産重視の彼(笑)にはとっておきの獲物であり、こちらも一安心。

今度は潮の効かない大きなワンドの中で黒鯛を狙う。ボラもアジも居るがまだ活性は低い。
撒き餌を打ち分け様子を見ていると、いくつかの大きな根の間にちょうど潮目が出来ている。といってもワンドの中の潮目なので潮の動きは鈍い。でもサラシに影響されない絶好のポイントと見て、その箇所に撒き餌をまとめる。もちろん他のポイントにも打つのだが、その距離30m以上は離れている。海も程よく荒れてちょうど濁りの部分と澄んだ潮との切れ目でもある。狙ったポイントへの撒き餌にはまだボラの反応は遅かった。だがすでに投げてある仕掛けが馴染む直前に、今までに無いほどの勢いでボラが大量に突進して海面が黒山のように。それを確認したやいなや、ウキがかなりのスピードで斜めに入っていった。まるでクサフグの小型がくわえたようなアタリであった。アワセの後のやり取りでクロダイであることを確信(笑)、浮いて着たのはやはり30cmクラスのクロダイあった
。小さなサイズであるが、狙い通りのポイントで自分のイメージ通りの獲物は大きいし満足もいく。

ここで一つのヒント。黒鯛を狙うのにボラは歓迎します。ボラは針に付いた餌さをそれほど捕食しません。そして最も大切なのはボラの食い気が立つと同じように、クロダイもそれに負けじとボラの下で獲物を狙っていると考えていいでしょう。今回のアタリを見ればそれが顕著に出た例とも言えるでしょう。つまり魚も他人に左右されやすい面があるということでしょうか。(笑) また、クロダイも若くまだサイズの小さいものほどその傾向があるのかもしれませんね。

さびきでアジを60匹以上釣った渡辺さん

ジャンボイサキがより大きく見えます

いつ見てもここの黒鯛は美しい

撮れというリクエストでの一枚(笑)

時折自然は素晴らしい表情を見せる。釣り人もいつも下ばかり見てないで、たまにはこんな景色に
まどろんでみてはいかがでしょう。輝いている三日月、わかりますか?(最上段の写真)

 

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