本日のテーマ 遠征はくれぐれも余裕を
釣った日 2003年03月16・17日  
 釣った人 小林氏、渡辺氏、金田
釣った場所 3/16、南原千畳、3/17ナズマド&大越ヶ鼻
釣れたさかな メジナ、イシガキダイ、ダツ、カサゴ他
レポート 金田

一ヶ月ぶりの釣行ですが、再び八丈島への挑戦。今年の3月は八丈島地元の人々も驚くぐらいの天候不順。春らしい晴れた日が少なく、雨ばかりの肌寒い日が続いたようで、今回もそのどんよりとした空の元での釣行となった。でも東京と比べれば、充分暖かい。八丈島付近を低気圧の通過がひっきりなしで、海のウネリが東西からやってきて、それが落ち着く暇もない。今回も渡船は欠航となり初日は3人揃って前々回3発バラシた地磯の、となりの磯へ10時頃に入る。だが比較的浅いところでありながらサラシが大きい。横20m長さが70mは伸びているサラシで、ひたすら流すも一向にアタリはない。道糸の抵抗も大きいので、仕掛けを重くしたり遠投したりといろいろやってはみるが気配ナシ。同行の2人もナシ。横の磯に先客として入っている数人の竿も、曲がった形跡は見られない。ほぼ3時間は経っただろうか、その頃から戻ってくる付け餌が、明らかに魚が捕食したとみられる形で数回戻ってきた。少しは活性が上がったか?と思った直後、同行の一人にアタリが来た。かなりの大物の気配。だがあっさりと抜いてしまった。50cmほどのカンムリベラである。やっと来たチャンスと思ったが、私の竿にもウキにも変化はなし。だが同行者は続けて、さっき以上のやり取りを始めた。見るからに下へ突っ込む魚をこらえている雰囲気。ムムッ、これは尋常でない大物か?と自分の竿を置き、タモを片手に移動し始めた時ハリス切れ。ほぼ足元近くで食ってきたそれは、突っ込みといい、型といいなかなかの大物と判断される。本人も私も同じくらい悔しい。(笑) そしてさらに追加した3回目のやり取りで、今度は40cmクラスのイシガキダイをゲット。たいした水深もないこんな地磯でも前々回同様、いろいろ楽しませてくれる魚が居るものだ。結局、夕刻になって雨も強くなり一日目はこんな感じで撤収。私自身グリグリのボウズでした。

南原千畳の地磯

渡辺氏は右側の水道を

イシガキダイをゲットした小林氏

今回はプリシアではなくシーパークリゾートへ泊まる。比べてみれば同行者一同、口をそろえて「こっちの方がいい」。ホテル館内も手が入っていて確かに気持ちがいい。ツインルーム主体のこのホテル、特筆するのはその部屋の広さ。リゾートにふさわしい空間で、これまた嬉しい。ただ、シーパークの場合、割増料金が掛かるのも一言。
今回も夕食は外食で、夜遅くまで開いているリーズナブルな釜飯や寿司が売りの居酒屋&釜飯店「蔵」へ。私はノンアルコール派で他の二人は大好き派。こうなると数で負けてしまうのだが、私はひたすら明日の予定に胸が膨らむ。というより明日こそは釣らないとと自分自身に言い聞かせる。(笑) だが、ホテルへ戻って一大事が発覚。私の貴重品バッグが何処にもないのだ。何処へおいてきたか、はたまた何処かへ歩いていったか、数時間かけて考えもし、立寄った場所を一通り当たってみるも出てこない。仕方なく警察へ届け、正式な事情聴取は明日の7時ということで就寝。ぐっすりと眠れなかったのはいうまでもなく、翌朝警察へ出頭。一通り貴重品リストを署員と共に作り上げた頃、貴重品が見つかった。ホッ....。結局私の置忘れで、バッグは一晩外で置き去りでした。同行者の皆さん、八丈島警察の署員さん、お騒がせしました。

で、釣りどころではなかった一大事件で2日目はどうなったかというと、もちろん警察から磯へ直行スタイル。すでに9時だったが、この日も渡船は中止とわかっていたので地磯へ。朝間詰は出来なかったが、まだ6時間はある。渡辺氏と共にこの日は2名で磯の状況を探りながら、まずはナズマドへ。ここも波が被って先へは出れない。だが適度に荒れているので付け根の船揚場から少しやってみる。う〜む、餌がほとんど残る。
昨日と同じ雰囲気が続き、ここは1時間で切り上げ、今度は大越ヶ鼻へ焦る気持ちを抑えながら11時頃に入る。ここは、我々と同日程でもう一組お申し込みがあった釣り人2名様が、昨日そこそこ楽しまれたところだ。ポイントは違うが、それは40cm後半のクチブト・オナガ合わせて10枚弱。もちろん大バラシも(笑)。波の大きさを確認して、昨夜の紛失事件もすっかり忘れ(笑)、50オーバーを目標に一心に竿を振る。ここも右からのサラシが大きく、そのサラシと同じ方向から来る風が釣りを難しくしている。しばらく何もない時間が経った頃、やや沖でダツが食ってきた。少しは食い気が出てきたかと思い、たま足元から正面へ出るサラシを狙って、かなり沖でさらにアタリ。小気味良い引きをみせながら、今回初のオナガ君25cm。ひとまずグリ脱出で一安心(笑)。そして沖でオナガを追随できるかと思ったが、続かない。で、比較的足元をサラシが、穏やかな頃を狙って、沈める作戦に出る。張りながら落ちる速度をスプールや竿で調整しながら、沈める。だが食ってきたのは2ヒロ半の仕掛けが馴染んだ頃であった。3号竿はあっさりと40cmのクチブトを浮かせて、抜いてしまった。こうなるとクチブトでもエエか!と真剣に探る。同じようなポイントでさっきのクチブトよりも力強い突っ込みをみせて、強烈な横サラシにもめげず浮かせたのは45cmのでっぷりとしたクチブト。色が違えばブダイのような体型だ。しかし、3号竿の強引さは頼もしい。この時ハリスは5号。クチブトでは安心設計でしょうか(笑)。
その後ウネリも大きくなり、一面が大ザラシ状態&雨も本降りとなったため、3時頃に納竿。

大越ヶ鼻で(撮影、渡辺氏)

帰りのフライトが17時30分、ゆとりのある帰り支度だったが、肝心の飛行機が到着できるかが大きな問題。もし着陸できなければ、これが最終便なのでもう一泊となる八丈島だが、何とか悪天候の中、無事に降りてくれた。八丈島はその日の天候によりかなりの変更が余儀なくされることがあります。磯の危険性も含めて(初めての地磯はガイドを付けましょう)、余裕あるスケジュールでチャレンジして下さい。

 

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