釣った日 2004年7月23・24日
 釣った人 渡辺氏
釣った場所 南房総地磯
釣れたさかな クロダイ、アカムツ
レポート 渡辺氏

先週の南東北支部の例会ではウキが沈む事なく、ストレスがたまり、店長のレポートを見るとおめでとうと同時に羨ましい気持ちがこみ上げてきて、23日(金)の夜からプチ遠征の単独釣行で房総の白浜に向かいました。やはり、前の週に後輩二人が白浜の沖磯に渡船し、暑さに負けて1時に早上がりした事やここ最近の暑さの異常気象を考慮し、地磯で夜釣り、日が昇ったら場所を変えてスイカ釣りに挑戦して午前中には納竿し、混む前に帰路に向かうスケジュールで挑みます。

スーパーに行くとスイカは1,700円ぐらいするので買わないで家内の実家によると畑にあるから持っていけと言われ、どうせ魚のエサですから見栄えの悪そうなもので小玉スイカを3玉もらい、タッパーにマキエ用とつけ餌用に分けて、砂糖に漬け込み、スイカ釣りにそなえます。初めてですからとりあえず、試したいという事と夏の日中にそれも大物が浮いてくる事が信じられなかったのでその体験をしたいのが大きな目的でした。

準備をして22時に自宅を出ます。夏休みの金曜の夜なので主要幹線道路はいつもより車も多く、私が目標とした2時に竿を出す計画は不安でしたが順調に流れ、6月に開通した館山道の延長部分(勝山〜富浦)も有効に活用し、1時には白浜のコンビニに到着しました。自分の食料と水分を購入し、事前に凍らしておいた飲み物といっしょにクーラーボックスに入れます。暑さで自分も魚も腐ってしまうので白浜は駐車場から磯まで近いのでクーラーも持っていきます。そして明るい駐車場で解凍されたオキアミと配合を混ぜます。(事前に購入してあったためエサ屋さんによってないんです。)マゼ混ぜしていると釣り客らしい人から『夜釣りですか?』と声がかかります。『ええ、まあ』と会釈しマキエ作りに専念します。

磯に到着し回りを観察しますと誰もいません。貸切状態ですがこの磯での夜釣りは初めてなのでちょっと不安でしたがこの日は小潮のベタ凪で磯をはい上がる波もなく、安心して釣りが出来るのを確認してから仕掛けを作りだします。この日に買った『陸っぱり』でエド山口さんの夜釣りの伊豆のイサキ釣りを読んで、その中で夜釣りは1ヒロから2ヒロで充分という文章でエドさんだけ爆釣の記事を思いだし、ハリス2.5号の1ヒロ、遊動半ヒロの水中ウキでスタート。

マキエをバンバン撒いて魚を寄せようと心がけますがたえずつけ餌が残ったままで魚の反応がありません。この磯は10回ぐらい竿を出した事があるので沈み根やタナはわかっているつもりなので手前中心から左右、際などを攻めているうちに少し波立ちだし、小さなサラシらしきものが右手前にできたのでそこを中心にコマセを大量に撒き、仕掛けをいれます。そのうちにウキにやっと反応があり、シモリだしました。あまり鮮明ではなく、またウキが完全に消し込んでないのでだいぶ遅く合わせをいれましたが、あまり魚のアタリ反応がうすく、根掛かりかと思わせるほどでしたが、少しだけ『ビクッビクッ』と動き出したので巻いてみると30センチを越すアジでした。内心(わーい巨アジがまわってきたーっ。これでお土産げ確保できるし、釣ってもたのしい〜)と思っていたのですがその後、アジ君の姿を見る事はありませんでした。

そういえば下田のイサキや巨アジも一人一匹がおおかったっけなぁ。などと思いながら攻める場所を少しずらしてしばらくするとウキがイッキに消し込みました。これは・・・と合わせをいれ気合と期待充分。竿は夜釣り用に2号竿で、ミチイトは3号。40以内なら夜の一人でのタモ入れはきついしつらいからぶち抜くぞ〜っと巻いてみると、大きく期待を裏切られ、20センチほどのアカムツでした。

今回、前回と遅合わせでハリをのまれているので再度、ハリを結び直し再開です。ちなみに今回はちぬバリ3号の蛍光色のハリを使用してます。その10分後、ドラマはやってきました。ウキがモヤモヤとゆっくり沈んでいきます。潮が下げいっぱいから上げに変わる時で水深もなく、根にさわったようなアタリでした。合わせを入れると『重い』というのが第一印象でした。そのうちに首を振るようなしぐさと横に走るような動き。何かわからず、一生懸命ためて竿と糸を信用してこらえます。しばらくして魚が浮いてきましたが暗闇の中でうっすらとしか魚影がわかりません。この日は☆はでてましたが雲も多く、月明かりはほとんどなかったのです。ハリやエサ付け用の小さいライトをあてると何か大きな魚体が腹ばいで浮いています。この時(頼むからボラやサメやエイはやめてくれ〜)と祈ってました。とてもタモなしで抜くのは無理と判断し、タモですくいます。一発で成功し、すくったタモをライトで照らすと心臓バクバクッです。黒びかりしたタモ枠はみ出る黒鯛でした。

今回はデジカメを持参していたので撮影しますが真っ暗なのと緊張でうまく取れません。ストリンガー(初めて自分のを使う)を出し、タイドプールに泳がせました。しばし放心状態で15分ほどニヤニヤしてました。こんな時の一服つけるタバコは最高なんでしょうが6月から禁煙している私は手持ちぶさたでしたが嬉しさと無事朝まで元気で黒鯛ちゃんが元気でいてくれるかの不安があり、釣りを再開しても何度を様子を見に行く有様です。その後、再度チャレンジしますが、日が昇る前まではエサをとられる事なく日の出を向かえました。

空が明るんでくるといつのまにかコッパで一面水族館状態。1ヒロ固定で30匹ほどコッパとたまむれて7時にこの磯をあとにしました。もう、充分満足しているんですがせっかく用意したスイカ釣りの仕掛けをためさない手はないのでおだやかで浅瀬の磯にはいり、マキエ用にスイカにパン粉がわりに軽いメジナの配合をまぜて適当にマキエを作ります。手が砂糖でベトベトで気持ち悪いですし、つけ餌もハリにしっかりとおさまりません。マキエをまいて10分後ぐらいに40センチ前後の黒い魚(たぶんクロダイかメジナ)が見え隠れしてます。本当にコッパはいなくて大きな魚ばかりで何とか釣りたいと思うのですがスイカをつけたハリにはかかりませんでした。

マキエは通常の1キロぐらいしかなかったので2時間ほどで終了し、途中で風呂に入って10時には帰路に向かい。何度か仮眠休憩をとりながら15時すぎには家につきました。去年の11月以来の黒鯛でしかも過去最高の大きさで、尚且つ、白浜での釣果でたいへん満足できる釣行となりました。スイカ釣りもテスト出来たし、有意義な
一日でした。

 

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