釣った日 11月13日
釣った人 松川氏
釣った場所 伊豆下田地磯
さかな クロダイ・アイゴ・サンノジ・フグ 
レポート 松川氏

先般夜釣りで不覚にも踏んづけ愛用のメガドライを折ってしまい、へそくりを叩きM2を購入、前夜から竿を眺め、仕掛けを作り明日のウキの消しこみを思い浮かべつつ23時仮眠、24時に起きて出発予定が24時半となり慌てて出発。
 竿、仕掛け、バッカン、・・・等車中で忘れ物ないか頭の中で確認一通りOKを確認すると気持ちは既に磯、気分晴れやかに車を快調に飛ばす。途中いつもの釣具屋に立ち寄り餌の購入、顔なじみのお兄ちゃんが”釣れたのを聞いた事がないね釣れてるのかい。”“狙いは50cmオーバーだかれね、釣れたら魚拓頼むよ”と言い残し一路下田へ。

途中天城峠で鹿を横目に一気に下る。たまに道路に出ている為これからの季節鹿に注意が必要だ。3時50分目的の駐車場に到着、まだ誰も磯に入っていない模様、早々に準備し暗い中磯に上がる。まだ回りは暗く水平線近くまで星が瞬き、漁火とのマッチングが美しい。まだ朝まずめには早いが夜釣り用の仕掛けで開始。さらし、波の荒さ、なかなかの条件、大物の期待をしつつ手前より仕掛け投入、白と黒の海面に赤いウキがゆらりゆらり。その時斜めにウキが走った、竿を上げるとかすかな手ごたえ、悪い予感、白く丸い物がくっついて来た。こんな時間にもふぐが・・・ガッカリするも次を期待し投入。またも同じあたり・・また・・・また ふぐしかいないのか、海面はふぐだらけ?

ふぐに遊ばれてる間に東の空が明るくなりみるみる海面が黒から群青色に変っていく。しばらくすると隣の島の上から太陽が顔を見せてきた。あまりの美しさに釣りを止めカメラのシャッターをきった。いつも違う表情を見せてくれる日の出、まるで乙女から大人の女に至るときの女性のようだ。

しばらく見とれて周囲が明るくなった為、昼間の仕掛けにとりかかる。まだ周囲には誰もいなく気兼ねの無い1投目、ラインを出す為しゃくった瞬間あれ?あれ?どうしたことか期待の深紅のM2の穂先が折れて無残な姿に・・・なんと言うことだ。これまでこんな事経験したことも聞いたことも無し。昨夜のウキの消しこみそれにM2のしなりを思いつつ寝た事が本物の夢物語になってしまった。気を取り直し3代前のBB-Xでのトライ開始。この時は既に太陽は昇り海面が光輝いて見えていた。

しかしまだ時間は6時、満潮を少し過ぎた頃である。気を取り直した3投目、ウキにチョンチョンとチヌの当たり、やっときた、少しミチ糸の糸ふけをとりながら本あたりを待つ。その時一気にウキが消しこんだ。よしきたゆっくり竿を立てると銀色の竿が弓なりに弧をを描き竿先にはチヌの突っ込む力がビンビンに伝わってくる。少しやり取りしていると力が弱くなり一気に手元まで寄せた海面下にかすかに光ったシルバーの輝き、このたまらない瞬間がやっと訪れた。待望の一発は30cm弱、しばらく磯溜まりに泳がせた後“大きくなって帰っておいで“と声を掛けた後、さらしの中へ。母親の元へ駆け寄るかのように一気に消えていった。

しばらくあたりが遠のき明らかな引き潮に入った。左に3名入り磯も賑わいを見せ始めた。その時チヌのあたり、金田さんの言葉を思い出し充分食わせた後竿を立てる。先ほどより重い。竿の角度を注意しながら十分引きを楽しみ寄せた。何度見てもわくわくする海面下のシルバーの光、タモ入れもスムーズに37cmのチヌをゲット。その後立て続けにあたり、8時までに37,34,32cmの3枚の釣果。外道としてバリ2枚36cm、43cm、危険な為即海へ。

この頃静岡の彼が入ってきた。風が強いが夕方弱くなるとの予報から二人で夜釣りを行うこととした。しかし、期待に反し期待の当たり無く大型サンノジ46cmのみで21時に磯を後にした。

 

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