釣った日 2005年10月22日
釣った人 都築氏、金田
釣った場所 南伊豆下田、沖磯
釣れた魚 オナガメジナ、クチブトメジナ、アジ、
レポート 都築氏

金曜日の夕方。明日の釣行場所について、金田氏と白熱した議論を電話で展開。その模様 つ:=都築  金:=金田氏 

つ:『コマセ重いら〜、暗い内に地磯に渡るのは危険だし、怖いし、濡れるし、人がうじゃうじゃだら〜船でいかざぁ〜よ!』
金:『何いうてんのや、わての方が歳とってんねんで!50代やで!若いもんがなに言うとるんか、だからいつものとこや!』
つ:『じゃあ次は歩くでよ〜後生だから明日は船でいかざ〜』
金:『おんどりゃ〜そういって次も船やろが〜この腰抜けが!あほんだら』
金:『だいたい土曜の沖磯は混んでてな、窮屈やし嫌や、沖磯行くなら日曜か平日やでぇ〜』

10分以上の交渉を数回行った後、右記の妥協案が成立。『いつもの地磯』の沖合い50b(笑)の『沖磯』に二便の8:30出船。船に乗り込んで約3分で磯に着いた。何百回も『いつもの地磯』に通うどくだみ氏も、今日の磯に渡ったことは無い。下田沖根を蹴ってまで此処を希望する人は居ない為この大きな磯には我々以外予想通り誰も居ない(笑)。果たして私の主張通りいつもの地磯は大混雑していた。

今日の目的はこの秘境のポイントを開拓し特徴を把握すること。満潮の磯を一通り探検する。ここは黒鯛の魚影も濃いところなので、まずは丹羽ウキBにG2+G4のガン球で竿1本で仕掛けをセット。最初は一番南向き先端を狙いたい。ポイント名は『石取向かい』と勝手にネーミングする。ところが凄いウネリでいきなり頭から波を被る。そそくさと退散。次は、そこから20b程北側のチャカ場で竿を出す。が、下りの潮で磯際にぶっつけて来る。足元は深くオーバーハングしていて、面白そうだが釣りづらいので、再度そそくさと退散。次は地磯向かいの水道に移動。沖に仕掛けがぐいぐい流れていくが、ここにも凄いウネリが来る。この沖にはかなり大きな隠れ根があって、ウネリが来ると波が盛り上がって恐ろしい。そこからきっかり10秒後に波が押し寄せてくる。ウキを見ているより沖の波を見ている時間が長く落ち着いて釣りができない。バッカンが波でひっくり返った。波のタイミングを見て、バッカンと玉網を高場に移動させるのも骨が折れるので三度そそくさと退散する(笑)。

後にここでどくだみ氏がサビキ釣りでアジを鈴なりに釣り始めたので、ここを『サビキ場』とネーミング。彼の獲物のアジもウネリにより海に持っていかれた。恐ろしいサビキ場だ。しかし開始早々せっせとサビキ釣りを始める金田氏の心の余裕には感服する。

次はチャカ場から更に北側の潮がぶったるんだ、ワンドの中。ここはウネリの影響が殆どない。やっと落ち着いて釣りができそうだ。しかし足元からは幅5bのかけ上がったハエネが張り出していて魚が掛かったらちょっと厄介だ。ポイントはハエネの向こう側でサラシとぶっつける潮とのヨレ。仕掛けの回収時にガン球がハエネに引っかかって高切れしたので、ウキが流れてしまった。いつもならダイワ製のウキトルパラソルが登場するのだが、先日の釣行時にあわててパラソルに糸を甘く結んだため、投入とともに、パラソルがすっ飛んでってしまった(笑)。『一個取れれば元が取れる』という商品コピーだったが、一個流れて二個分損した(笑)。もうこんな惨めな気持ちはご免だってことでパラソルは暫く使わないつもりだ。しかしぶっつけの潮のお陰で、パラソル無しでも無事ウキを回収。

軽い仕掛けに変更。0ウキ+ハリス3ヒロの真ん中にG5の固定で再開。雨が本降りになり始めたその時、漂えど沈まずのウキがゆらゆらふらふら沈みだし止った。そこからウキが視界から消える。魚をびっくりさせないように、優しく合わせた。動かない。根掛り? と思ったら程なく動き出した。かなりの大物だ! 余裕で2`以上ね(笑)ウキが見えてきた。獲れそうだ! と思った刹那、道糸がハエネに触れて高切れ。今朝買ったばかりのウキがあ〜流さた。しかしぶっつけ潮で無事回収。バラシたが得した気分。 ここのポイント名を『バラシ根』とネーミングする。この後名物ショウサイフグが釣れだしたので、さっさとここを見切り、ぐるぐる移動する。磯の2/3は制覇しただろうか(笑)。

とにかく今日は磯の特徴を掴むことがメインなので移動が激しく、運動量が地磯のそれと変わらない。釣れなくてもそれだけで楽しいのですよ。目的があるってコトは大切です。1時を回ったあたりで、潮が引いて来たので波も被らなくなり午前中よりは釣り場の選択肢が増えている。が最後の3時間を『サビキ場』でじっくり粘ってみることにした。ここは地磯との水道。この水道の沖磯側に10b位の小根があるため普段は攻められないポイント。この小根とこことの水道周辺を釣る。口太・尾長交じりで段々サイズアップしてきたが玉網はまだ必要なし。唐突だが今日始めての太陽が現れた。お天道様に感謝の気持ちでコマセをドカドカ撒いて、随分潮下に仕掛けを投入。一杯だけウキにコマセを被せた。時間はきっかり2時。ヨレに入ってシモッテ行くウキが加速して消しこんだ。本日初の玉網サイズは上出来の口太42センチ。何か今日は自分でも頑張ってるな〜と思ってたところだったので(笑)チョー嬉しい。一匹釣れたらもうそれで満足。気分的にはもう今日の釣りは終了。残りの時間はブラブラして迎えの船を待った。今日は天候の変わり目で大きい魚が喰う日でした。

※実際の金田氏はとてもソフトな語り口です。上記のような乱暴の言葉は使いません。演出ってことでお許しください(笑)。

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