釣った日 2006年1月5日
釣った人 Jパパ、シュウ君、金田
釣った場所 伊豆下田地磯
釣れた魚 クロダイ、ショウサイフグ
レポート 金田

初釣りは新車で?といっても私の車ではない(笑)。
その車は、Jパパの実用車、それも新型セレナカスタムバージョン。そんなセレナのインパネのワンショットを撮ってみた。カーウイングスのナビゲーションから操舵性まで、全てがハイテクなのだ。しかも走行安定性も静寂性も素晴らしい。オンボロの私の車とは月とスッポンであろうか(笑) でも彼の目指す釣りは、やはりアナログを追求し、人の感覚を重視するそんな釣り遊びである事は、私との最大の共通点である。男なら、自分の身体で全てを会得したい。そんな同年代でもあるのかも知れない。

さてこの冬は異常な寒波で全国的に冷え切っている。この日の気象状況はそんな中でも最悪の雪模様。伊豆高原アタリですでに積もるほどの雪に見舞われる。ただこの雪雲も午前中のみであろう独自の判断で、さらに車を南へ進める。南の雨はまだ残っていた。

午前10時に小雨の中、入磯するが、気温は厳しくすぐに身体が冷える。見渡す海も画像のような曇天の海であるが、その冷たい空気とは裏腹に、暖かい海は水蒸気を上げて、待っていてくれる。ただ私は相変わらずのんびり、雨が完全に止むまでそう時間はかからないだろうと、次第に冷えてくる身体を暖めようと暖を作る。そう、Jパパがバーナーも炭も持ってきてくれたのだ。
早速炭に火を着け、簡単な囲炉裏を作るのだ。ここは雨も避けられるそんな地形の地磯、貴重な自然の空間でもある。そんな造形の磯も、何百年もかかって作られたもの。炭もすぐには火にならない。少し着火した下炭をゴロゴロとした石の上へセットして、雨も止んだので私もいざ竿を持って磯へ出る。

足の裏と腰にホカロン、装備は万全なのだが^^ 釣果が芳しくない。ナライの風が上潮を押し流していてかなり釣り辛い状況が続く。たまのアタリも良型のショウサイフグのみ。だが海はいつ変化するか解らない、そんな希望を持って釣り続ける。
画像のように潮も澄んで、クロダイにも厳しい海の中。後は潮の流れが収まることを期待して、撒き餌をまき続けるしかない。ただ鼻水だけが流れ出る。それでも諦めないで釣り続けるのは、飽きない連中ばかりである。大した釣果もないまま、しばしの休憩。数時間前に着けた炭火は、良い感じに燃えていた。暖かい火の光も炭の匂いも太陽の見えないこの寒さの中ではありがたかった。熱いカップラーメンと炭火で小1時間ほど暖を取り再び再開。

3時半から4時に掛けて潮の流れが、風と共に弱まってきた。ようやく自分の釣りが出来るかな?そんな時間が過ぎる中、パパの根掛かりを外すため、私は仕掛けを海へ入れたまま竿を置いてサポートへ回る。そんな置き竿でかつては海の中へ竿ごと魚に持って行かれたこともあるのだが・・・。数分間の置き竿の仕掛けの動きは見ていない、潮も緩んでいたのだが、たまにはラインも張られたり流されたりしていたのかもしれない。そして改めて置いていた竿を握るときの感触は、ある意味、期待度満タンと言ってもよい。そんな体験が今まで幾度となくあったからだ。そして今回も・・・・・・


Jパパのお陰で、その予想は大当たり、糸を出しながらもそのスプールを抑えると、ラインのテンションがラインの針と共に竿全体に伝わってきた。そして竿を立て、伺う様子の中で、クロダイ特有の大きいリズムで頭を振るしぐさは間違いなくクロダイ。そんなクロダイに大きなアワセはすでに要らない。
最後の最後に釣ったクロダイ、いや釣れたクロダイ。それはサイズではなく、数ではなく、こんな厳しい中でも必ず居ることが解っただけでも、すごく嬉しいものである。

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