釣った日 2006年3月27日
釣った人 タケ氏、金田
釣った場所 下田地磯
釣れた魚 クチブトメジナ、ボラ、ショウサイフグ、クサフグ
レポート 金田

今回も磯釣り教室という事で、いつもの地磯へ走る。のんびりと朝6時に出発。かなり珍しい平日釣行で、東名を沼津まで走る他の車も平日仕様だ^^ 今回ご参加のタケちゃんも、たまたま春休暇が取れたということで、二人で走る。それはそれは彼も前知識がとても豊富。なかなか私としても話しがし易い。それも的確な疑問?そしてそれなりのイメージが出来ているのだ。 でも磯らしき磯は初デビュー、そんな中でいかに動きのある潮の中で、どんなコントロールが出来るかが、とても大きな課題である。それは本ではなく、言葉ではなく、体験、体感なのだ。ただ、前知識としての情報はあるにこしたことはない。
さて、果たして彼が体感した初の磯釣りは、いかがなものであっただろうか・・・海を目の前にした大自然の中にどっぷりと1日浸って、きっと新鮮でかつスリリングであったことは、間違いでないであろう。なぜなら二人して、あっという間の短い1日であり、クタクタになった1日であったから・・・
海況も気象もその日は決して好条件ではなかった。荒れた海の中で、いかにして道糸も仕掛けも、自分なりにコントロールするかである。まだ海水温も15度レベルの海で、大きなサラシや払い出しは厳しいものがある。でもここは永年通った地磯、チャレンジしてこそ結果が出るものだ。行かなくして何も言えるものではない。
だが釣果は芳しくは無い、前半はほとんどアタリらしきものすらない。変化と言えばクサフグらしき餌取りの存在ぐらいだろうか。だがそれは地磯で言えば定石のシナリオ、そんな中でも、差し餌が残ってくる一時もあったのだ。狙いはクロダイ、低水温期であっても、ここはなんといっても実績がある。私も竿を出しながら、タケちゃんのウキが沈むことを願うばかり・・・

良型の魚との格闘

でも彼の視覚には、しっかりとそのウキの動きは見えていた。潮のヨレで沈むウキの動きも、根掛かりのその動きも、そして魚が咥えているその動きも。だが針掛かりさせねば釣り上げられない。じれったさが募るが、そんな彼の目で見た時のウキの動きは、磯でないと体感出来ないもであったことは言うまでも無い。そんな時私にも、足元でアタリらしきゆっくりと沈むウキの動きが・・・根掛かりでもない、潮のヨレでもないそんなウキの動きに、血が騒ぐというか待ち望んでいたというか、しばらく沈ませてから軽く聞き合わせてみる・・・魚だ、それもフグサイズではないそれも良型のずっしりとした感覚。一瞬「ひょっとして根掛かり?」と思わせるぐらいの重量で、かつ魚信が伝わってきた。魚を驚かせない、出来れば1発目の魚の反撃をさせない為にも、しっかり溜めて均一のテンションで根から離す。取る為には、時には強引なやり取りも必要だろうが、あえてここは魚君との対話を試みた^^ もちろんそれは、実際のやり取りを見せる釣りでもあっただろうし、彼にもその感触をぜひ味わってもらいたかったこともある。

ずっしりとしたあの重量感

そのやり取りの後半は、彼が私の竿を握って、私がタモ入れをした。それはでっぷりとパンパンのお腹をした42cmのクチブトメジナであった。

その後、道糸が走るぐらいの60pオーバーの巨ボラもお出まししたが、その際のスプールからはじけ出る道糸も、ドラグの鳴る音も、そしてまた3kgクラスの魚の感触も、味わって頂いた。それが海なのだ、そんな海なのだという実感、体感、それらが伝わってくれたことは、嬉しい限りである。

この1枚がとても嬉しい


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