2009年元旦である。テレビは相変わらず不況とお笑い系番組が多くうんざりしてくる。と言うことで頭を釣りに切り替えると、先日（１２／３０）のこませが残っておりこれを早く使わなければという使命感に駆られ2日の釣行を決めた。元旦午後に友人Y氏に連絡、「行きます」と快い返事が返ってきた。
この人と私は昨年の夏から殆ど釣りに同行している。別に怪しい関係ではないのだが、彼は本当に釣り好きか、暇かである。元々川で鯉等の大物を狙っていた経験がありタックルの扱いには慣れていたため、彼の磯デビューは明るいうちに釣り始め、慣れたところで夜釣りをする予定であった。しかしそこは夏の伊豆、大渋滞で到着が遅れ完全な夜がデビュー戦となってしまった。初の獲物はアジやサバであったが何れも30cmオーバーであり、かなりの刺激であったようだ。その2週間後の釣行の際、Y氏は立派な磯釣りおじさんに変貌を遂げていた。何とヒップガードまで揃えていたのである。私と釣行しない時は、友人や家族を連れて堤防めぐりをしているらしく、ゴロタの夜釣りまで経験済みで42cmのメジナまで上げている。釣果も道具も既に私の上を行っており腕もセンスも良い。恐らく彼の近所の釣具屋でＹさんと言えば知らない人がいない程であろう。

午前3:30に真鶴の某所で待ち合わせ6:00に目的地に到着。道中彼は「もうメジナはいいです。黒鯛がいいな」などと生意気なことを言っていたが、私はもう既に先輩面できるような立場ではないことを知っていたので、素直に黒鯛のポイントと釣り方を伝授した。

6:30例によってシュウが一番早く釣り始める。時折大きなフグが竿を曲げるがえさ取りは少ない。Ｙ氏は早々と黒鯛に見切りを付け奥のさらし場へ移動してしまった。既に自分のペースで釣ができるようになっており、彼の学習能力は驚異的である。潮は非常に澄んでおり、なるほど黒鯛は無理そうだ。8:30頃Ｙ氏に35cmのメジナが掛った。うれしそうな彼を記念撮影。後方で悔しそうにシュウが釣っているのが撮影できた。その後シュウに32cmのメジナが掛かり、11:00頃39cmのメジナが竿を曲げた。私はこの光景をカメラに収める。

12:30頃シュウの竿が再び大きく曲がるが手前に潜られ、ばらしてしまった。40cmオーバーのメジナに違いない。更に16:00頃Ｙ氏が41cmのメジナを上げる。これまたうれしそうな彼を記念撮影。何れも足元がポイント、1.5号ハリスである。
時間は前後するが15:00にこの場所で知り合ったK氏が友人一人を連れて登場。これから夜釣りへ突入するらしい。彼にはサバに持っていかれたタックルを吊り上げてもらう等いろいろとお世話になっている。（ここを借りてお礼申し上げます）あたりも暗くなり帰り支度を始めた頃、K氏の竿が大きく曲がっている。なんと46cmのメジナである。その直後40cmのメジナを追加。聞けばその後2回のばらしがあったらしい。