釣った日 2009年12月12・13日
釣った人 休憩中さん、金田
釣った場所 南伊豆地磯
釣れた魚 クロダイ、メジナ
レポート 金田

何回も同じことを言うのだが、伊豆の1年の中で12月はとても面白い。
だが1月に入ると、海の中の様相は一変する、といってもよいくらいなのだ。
現にこの日の海水温も、まだ20度はあっただろうと思われる。
海水温が高いのみならず安定した海水温だと、いろんな魚種も大きな魚も混じってくるのだ。
冬の餌の少ない季節を控えた魚達が、荒食いをする季節なのだろうか、
それが初冬の伊豆の海の特徴でもある。

そんなわけで、前回の釣行とはあまり期間をあけずに、今回は1泊2日で臨んでみた。

初日の天候は暖かく、風もなく気温も20度近くあるのだが、海の様相は台風並みのウネリであった。
前日の予報ではこの日の波の高さは3mからのち2m。。。。
でも磯に入るときから、今日は尋常なウネリではないと知らされた。
単なる低気圧ではなく、関東の南を通過した後も発達したのかもしれない。そういえば、昨日とて雨風が強かったことを思えば、そして今日こんな暖かいことを考えれば、さぞかし高低差のある空気がぶつかって低気圧を強大にしたのだろうと。。。
そして、この朝は、晴れた高気圧帯にもかかわらず、いつもの潮位と比べても海水位が高いのだ。それにプラスのウネリ。。。私の感覚では、大きなウネリで悠に4mはあったかと思う。

東よりの異様な波を避けながら、より安全な位置で竿を出す。南からのウネリだったらさっさと帰ってる。
海は大荒れでもフグ達の餌取りは活発で、付け餌は残らず針だけが戻ってくる。
それでも撒き餌をコンスタントにまき続けると、また違った海中が想像できるのも楽しいものだ。
波音を気にしながら掛けたのは40cmほどのアイゴ。この荒れた海で前回のような浅棚では難しいのだろうか。

その後、大サラシを避けながら、潮の留まる所でアタリを待つ。

誘いは自然の波が演出してくれるかのようだったが、ようやくクロダイらしき前アタリからゆっくりウキが沈む。
30cmほどの元気なクロダイをゲットしたが、ウネリは一向に収まらない。
その後またアイゴを掛けたり、クロダイを2枚追加したり。。。

休憩中さんが釣った30cm強のメジナとクロダイをタイドプールに入れて観察する。
二人してメジナとクロダイのムナビレに注目。クロダイの長いムナビレが、前へ進むことも後進することも可能にしていることが良く解る。でもメジナは丸く小さなヒレで、じっとしている事はあってもほとんどバックはしない。
「クロダイは餌を咥えて、ゆっくりバックすることも。。。あるのかもな」と思ってしまった。

そんなこんなで、東からの異常なウネリの中、底荒れ寸前の中、二人して何とか楽しめた。
これが南からのウネリだと、とっくに諦めていただろうし、底荒れが確実であっただろう。
波を被りながらも、穏やかな大気と荒々しい海の表情の中、干潮間際に引き上げて稲取温泉へ。

翌日9時頃、また下田へ戻りながら海の様子を伺うも、決してウネリは低くない。
この日は違う磯へ。。。だがそこもいつもとは違う状況であったことは言うまでもないが、
無理をしないで竿の出せるところでノンビリ釣ろうと。。。昨日とは違って、ナライの風が強い。

休憩中さんには、年寄りに風裏をあてがって頂き、感謝^^

もちろんそこはワンド向き。。。5匹は釣っただろうか、10cmほどのササノハベラ、ニシキベラ、キタマクラ。
1号の4.5mのガイド竿で小魚と遊ぶ、だが一度バラシ。スパッとチモトから切られてしまった。
その後大きく竿をしならせたのも、40cmのアイゴ。
「ハリスを切っていったヤツはきっと。。。良型メジナ」そんな思いだったが、ウネリが起こす波しぶきが、強風に飛ばされて背中に浴びるしね満潮時なので。。。。しばし高台で休息

この画像→の右側がワンドです。
再開するも木っ端メジナと遊びながら、太陽が山へ隠れた後は、ようやくウネリも潮位も下がってきたのでワンドとは反対側の表向きの定位置で釣る。

足裏サイズのメジナを掛けたが、「これなら期待できるかも」と、完全フカセの2ヒロで撒き餌と合わせる。
そんなに時間はかからなかったが、またもユルユルとウキが沈む。。。この時の竿はインナーの1号竿5.3m
それまでのライトタックルとは違って、思い切って溜めながら、魚の大きさを実感する。
しっかり溜めるほど無抵抗に浮かせられるのは、竿の良さか?
だが、それまで使っていた4.5m竿の感覚が好影響をもたらしたこともありえるかも知れない。

何度かの突っ込みをかわしながら浮かせたのは久々の40cmは悠に越えるメジナ。
タモを傍に置かなかったのでタモ入れは休憩中さんにお願いした。二人して2枚目を狙うも。。。日没
写真は納竿後に撮ってもらったもの。
案外とでかかったですね。
翌日裁いて久々に刺身でいただきましたが、やはりマダイより美味かった。
季節の海に感謝、休憩中さん、稲取東海ホテル湯苑さんに感謝。夫婦で磯釣りさんへ感謝^^
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