桜の花じゅうたんを横目に見ながら、春本番といった頃だが、雨。。。それも寒い。
お客様も自分自身も、出来ればポカポカ陽気の中で、夢中になりたかった。。。さらに、
真鶴道路まで来ると、それがより悪化、、、「こんな荒れた真鶴の海も久しい」
今頃低気圧の中心が、関東の南岸を通っているはず。なのに我々はさらに南へ。
誰もが「これなら、南伊豆はもっと荒れて、雨も激しいだろう・・・」と推測するのだが。。。
河津のコンビニも、餌屋さんの立寄りの際も、雨はなし。
その海とて、やや荒れた程度だった。・・・なんとラッキーなことか。
10時台に磯へ入る。そこでJパパとシュウに自然合流・・・これまたありがたいかぎり。
Jパパに風がよけられる位置を譲っていただき、嬉しかった。
その後4人でしっかりくっついて釣りが始まる・・・曇り状態が5時間は続いただろうか。
朝方Jパパがクロダイを上げていた。40オーバーの良型。
だがしかし、5時間経っても4人の竿に明確な魚信はほとんどなし。たまにJパパがショウサイを掛ける程度だった。
そんな中、青changの竿が大きくしなった。
なかなかのファイトの様相で、期待が持てる、、、が、竿の動きが何やら怪しい。
浮いてきたのはなかなかの鮭、、、ではなくボラ。
でも良いのです。前回の体験から今回の竿の扱い、リールの使い方、いずれも向上しているし身に付いてきた。
大切なのは、トータルバランスのとれたタックルで、いかに魚を掛けていなして、そして取り込むかなのだ。
水族館にボラは居ないかもしれないが、こんなパワーのある自然動物との駆け引きややり取りは、リアルそのもの。
そんな身体で感じる様々な感性を、大切にしたいものです。
と、なんだかんだ講釈をたれていると、今度はご夫人の「あっ、いぃぃっ、やっっっっ」との今までにない声が。。。
フナムシを見つけて嫌がっている雰囲気でもないし、ラインが絡んで困っている声でもない。
それは明らかに「ど、ど、ど、どうしたら、、、どうすれば、、、」という響きに直感的に聞こえた。
振り向くと、竿は完璧にのされていた。
竿が立てられない、、、それがこの画像。
「ベールを上げて、糸をフリーに出して、そして竿を立ててぇぇ」と進言すると、すんなりそれを実行していただいた。
このご夫人、その辺が旦那に負けず劣らず、とても男前なんよ。
慌てると、「ベールってなに? どこ?
なにをどうすれば。。」
それが普通の反応なんよな。
そして夫婦で罵りあいながら、いや優しさの中で献身的に、、、タモ入れを二人で。
いいですねぇ。心の中では何をか思わんが、仕事はきっちり協力して・・・それが夫婦です。それが世の中です。
ばらさなくて良かったですね、またボラで良かったかも。
もしこれがメジナやクロダイだったら、、、私はここで撮影していなかったかもね。
なんと夫婦想いのやさしいガイドなんでしょう、、、わて。
(この日のブログはこちらへ)
|