桜もほぼ満開の穏やかな春の海。
だが海の中はまだ冬模様で魚の食い気はイマイチだった。
左画像のお二人さんも初めての海釣りの沖田さんも、呑み込みも早く一人で黙々とエサ付けとキャストを繰り返されていた。
この堤防は良型メジナの実績もあり7人もいれば何とか。。。と思ったのだが、木端メジナは先客の一枚のみ。
カワハギも1枚浮かせたが鈎外れでバラシ。
あとは根際の小さなカサゴ2枚。
海水温の低下が悪影響を及ぼしているのだろうが、数日前は活性が高かったようだ。
だがこの釣りの醍醐味は、活性が低い中での狙った一枚がとても嬉しい結果となり自信となる。
もちろん獲物はいっぱい欲しいのは人の性だが、自然はそんなに甘くない。
いろんな攻め方を試して初めて納得できる釣りを体感する。それが獲物を取る近道なのだ。
そのためには、撒き餌の作り方、刺し餌の付け方、仕掛けの入れ方、仕掛けの流し方、さらにあわせの入れ方と魚とのやり取りの仕方。
でも釣れた時、そこまで振り返って確認しているかといえばそうでもないのが現実だ。
かといって同じパターンで攻めても釣れないこともある。それはわずかな潮の流れの変化や潮位の差や、風の流れの相違によって違ってくる。海の中の魚とてその時の気分もあるはずだ。
ひなが一日、青い海と青い空に同化して、海の中の自然の生き物と、全てを忘れて対峙する。
それがこの遊びの一番の面白さではないだろうか。
釣れないときがあるからこそ、釣れた時の嬉しさが身に染みる。
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