12月末なのに、ほぼ一日サヨリの小型がいっぱい。
そんな海況だったがそんな中でも大型の魚は活性が高かった。
海水温はまだ19度台だろうか。サヨリがこの時期にまだ群れてくるのも珍しい。
サヨリはほとんど表層で撒き餌に群れるのだが、その下には大型のショウサイフグやカワハギ。
そしてその下には中型のメジナやまたその下に時折大型の魚が見える。
もちろんその大型を狙うが、よく見ると何やらサンノジの感じに見えなくもない。
さてサヨリをいかにかわして下まで刺し餌を届けるか、、、だ。
重い仕掛けで一気に落とすか、サヨリの居ないところを探すか。
撒き餌はそのいずれもとても役に立つが、
この日はサラシの出でオーバーハングになっている位置で磯際を狙ってみる。
サラシは撒き餌を沖に運んでくれる。その隙に際へ重めの仕掛けで一気に沈める。
下の魚の反応はよさそうだ。
その瞬間一気に竿をひったくっていった。
かなりの大型かと思うが強烈なパワーで一気に10m走られた。
そして根際に潜ろうとするがなんとか耐えて、上がってきたのは44pほどのサンノジだった。
磯際のみならず、サラシの切れ目の10m先の寝際を探ってみると、20p強のメジナも食ってくる。
やはりそんなメジナは尾長メジナだ。撒き餌はサラシの足元しか打たないのだが、
尾長は潮の中を釣るという典型でもある。
新藤さんにもその磯際を狙っていただく。
そう時間は立たなかったが、2度大型魚らしきアタリが、、、しかしハリス切れや外れてしまった。
それはそれでなかなか難しい。
沖で魚を掛けることとは違って、磯際出かけた時の動作もタックルも経験が必要だ。
この磯の場合も掛けた後、魚はオーバーハングの中へ突っ込んで行く。
極端に言えば竿も海中にまっすぐ下に突っ込まないと根擦れでラインが切れてしまう。
内藤さんは大きなアイゴを、風間さんは大型のブダイを浮かしたところで鈎外れ。
そんなこんなでスリルと魚のパワーを皆さん感じていただいた。
陽が山に隠れ少し暗くなった頃、サヨリ君達は寝床へ帰ってくれたようだ。
さてそうなればゴールデンタイムの到来。
ここはしっかりとしたトータルバランスのとれたタックルで、1点を狙って撒き餌と同調させる。
棚はやはりやや深めにして、ゆっくりしもっていくウキにワクワクする。
掛かってきたのはやはり良型のクチブトメジナ。
37pほどだったがそのパワーを楽しみながら浮かせられた。
その後も30p強のメジナを掛けて、この日は終了。
この時期のサヨリは珍しいが、これからがメジナのシーズンとなる。
自分の戦略で狙った大型を楽しめる季節。
ただ1日なにも来ないときもあるのが冬の海だ。
さて来年は、いつ頃から水温が下がり始めるのだろうか。
毎年なら1月に入ると18度17度16度と変化するのだが、、、
しかし下がったら下がったで、それもまた餌取りも居なくなり大型魚を楽しめるのが磯釣りである。
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