磯釣りにとても興味を示されていたYさん。
磯釣りにもいろいろな釣り方があるが、もちろん狙いはウキフカセ。
過去に江ノ島で竿を出したとおっしゃっていたが、伊豆南の地磯では初の釣行。
風も次第に収まって丹念に海中を探っていく。
本人にはじめてこんな磯へ立った感想を聞くと
「すごい・・・とても気持ちいいです」と。

そんな中で掛けたやや大物らしき魚とのやり取り。
本人にしてみれば心躍る瞬間で、頭と体がさて一致しているかどうか・・・
しかし彼は海の無いところで育って、
ヘラブナやコイの経験が子供のころから豊富。
そんな経験があるからそれなりの対応はできていた。
でもこんな強い魚信と竿を曲げてり激しい突っ込みは初めてだっただろう。

それでもしばし身体を使ったやり取りで上がってきたのは見事なブダイだった。
磯で初めて40�pクラスの良型の魚だ。
本命のメジナやクロダイでなくとも、良型の魚を数多く掛けることがこの釣りには大切なこと。
きっとこの感触と体験はしばし忘れられないかもしれない。

この時期にはあまり見られない木っ端メジナも何度か・・・
やはり今年の海はいつもの冬の磯とは違う海だ。

上の画像はアカメフグ。
この魚とてそこそこのサイズで引きも楽しめる。
もったいないが海へお帰り頂いた^^;

そんなこんなでYさんの初磯釣りは、とてもスリリングで夢中になれたみたいで、
私としてもうれしい限り。
すがすがしい大自然の前で、釣れなくても集中できる環境の中で、
身体的にも精神的にも鍛錬が出来て、そして日常から一歩出て、
すべてがリセットされる・・・
磯釣りがそんなひと時であることに疑いはないと感じる。

レポート　金田