釣った日 2002年04月19・20日  
 釣った人 秋山氏 伊藤氏 萩田氏 F氏 金田
釣った場所 八丈島地磯 八丈小島シモダテ 中根
釣れたさかな 尾長メジナ、口太メジナ、スマガツオ、イスズミ、ウスバハギ、ハリセンボン、ギンウゴイ、ダツ、
レポート 金田
例年に比べ今年の海水温は一気に上昇して、すでに伊豆では18℃台といよいよ餌取りの季節。そんな時に八丈島への釣行は、メジナ以外のおいしいお魚も狙って、欲ばりでスケベ心丸出しの釣り人だろうか。この日の八丈島水温も22℃に届こうかといったあんばいで、それでもせめて最低45cmクラスのオナガはなどと、自分勝手な夢ばかり見ながら初日はクニノミチという地磯へ入る。
やはり水温上昇は決して良い釣果をもたらしてはいないことを聞いているのだが、どっサラシの海を見るや「なんとか釣れそう、いや釣ったる」なんて全く取らぬ狸の何とかで、すっごい子供っぽくアホな
オッサンの思い上がりに他ならない。だがひとたび磯へ出ればそのことに気付いていない自分が確かに存在する(笑)。
金曜の朝10時過ぎからの地磯は誰一人いないフィールド。しかし一分一秒も早く針を海に入れる気持を押さえたい理性はあっても、それを考えれば考えるほどバラバラな動作をしている自分に気
付くが全く押さえが利かない(笑)。午前中は風も穏やかでクニノミチ両サイドのワンドで3人が竿を出す。かなり大きく深いワンドだが、外のウネリも大きく中のサラシも強い。その勢いでワンドの出口まで仕掛けが流れれば面白いと読んだ。今回参加の一人であるFさんはまだ磯釣り3回目の初心者で、やはりこういった状況での仕掛けを流すのは難しい。ということで2ヒロ弱の固定仕掛けで浮力の大きなウキを使用、かつサラシの潜りに反応できる調整をした。それでも仕掛けは流れない(笑)。だがF氏の1投目から2号竿が大きく曲がる。その先の海を覗くとでっかいカラフル模様のウスバハギだっ
た。F氏はこのダイナミックな波とサラシと高い足場にやや恐怖心を感じていて、顔を見ても笑顔が無い。だが後で聞くとこのウスバが嬉しかったと言っていた。(写真はハリセンボン)私はそんなF氏をいつも横で監視しながらしばらく様子をみる。混ぜっ返しのポイントでは難しい、できるだけ撒き餌が集まるポイントを探すも、時折どでかいウネリのお陰で御破算となってしまう。見える魚はウスバとダツのみ。そんなこんなでお昼過ぎになってしまった。
風向きが東寄りに変わり場所も最も西寄りのメカタという磯へ移動。初心者F氏も次々と竿を曲げる。またまたデッカイ針千本やウスバなどなど。3人3個のウキがいつも寄り添ってしまう状況の中で、それぞれ棚は違っていた(笑)。そして私にも久々に小気味い
い引きが伝わる。今回はインナー2号竿、ハリス7号で臨んだので比較的楽観的。しばらくのやり取りの末浮かせたのはまさにオナガメジナ。今回初めてのメジナだったので思わずガッツポーズ(写真)、の直後に針外れ....トホホ。これはめじな研究所の針研究をおろそかにしていた罰かもしれない(笑)萩田氏もそこそこ竿を
曲げるが外道ばかり。だがこの日唯一のメジナは彼のみだった。
さて今回もパパズインへお世話になったが、他のホテルへ宿泊していた秋山氏と伊藤氏も夕食時に合流して、相変わらず美味いパパ料理を頂きながら釣り談義に花が咲く。彼ら2人の釣果もあまり芳しく無かったようだが、明日の八丈小島に期待が膨らむ。
翌朝一足違いで2名と3名は違う磯へ乗ることとなった。秋山氏たち2人は中根へ。我々3人は八丈小島の地磯シモダテへ。結果は潮が差した方が好調で圧倒的な差が出てしまった。この日も午前中は静かなもので相手はダツや訳のわからぬ餌取り多数(笑)。我々のフィールドは適度に荒れてはいるものの全く潮が効いていない。そ
んな中ようやく餌取りのナンヨウスズメダイをゲット。そしてやや沖でメジナらしき良型がヒット。その引きを楽しみながら足元まで寄せ張り付かれたかと思った直後にまたもや針外れ。その後沖に良い潮が差してきたがその本流までは届かない。かなり離れた位置でカゴを投げていた人のタモにメジナの40クラスらしき魚が立て続けに見える。
こちらも40cmイスズミを上げるが、潮はあまり引かれて行かない。そんな時カゴ師と私の間にいた萩田氏の竿と顔が嬉しそうに踊っていた。タモ入れ後の彼の口の開け方では「○ジナ」と読み取れた。遠めに見ても40cmは越えていそう。だが後にそのメジナを見るとなんとクチブトであった(写真右)。何とかメジナは確保かと安心した私だが私と本流の距離は遠かった。だが前半よりも幾分引かれ潮の気配が漂ってきたのでできるだけ大遠投。数投後
にはウキの沈み方がダツでは無いシモリ方になって表れる。しばらくおいて合わせると久々の引きに期待充分。そこそこ寄せるがまたもや張り外れ。だがそんなアタリは頻繁に出るようになった。
そして時計を見ると磯上がりの時間まであと45分。片付けと移動も考えればあと20分か。忙しい時間帯だったがその間まともに竿に乗せた3回は全てハリ外れ。ひょっとしてアオリイカ?結局私は2日続けてメジナを陸に揚げることはできなかった。
さてシモダテで我々3人を拾った船は中根へ。秋山氏と伊藤氏を船底に迎えて私はいきなり握手した。すると伊藤氏は拒否反応だったが秋山氏はまんざらでもなさそう??20分掛けて港へ戻り秋山氏のクーラーを覗くと飛びぬけて大きいのは無いが40cm前後のオナガが8枚ほど揃っていた。秋山
氏曰く、中根の水道側で後半から潮が差し、固定仕掛けで潮の壁へ潜らせてこのサイズを連発したとか。だが始めにヒットさせたのは伊藤氏の方。それを見て秋山氏も同調したのだと言う。だが伊藤氏には最初の一枚だけ。なんとも釣りって不公平ですね(爆)。これからさらに水温の上がる時期に大型メジナは期待薄だが、ひとたび潮が差せばこんな事も。皆さんお疲れ様でした。

 

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