釣った日 2002年05月03日  
 釣った人 三ノ宮ファミリー、遠田ファミリー、萩田氏、金田
釣った場所 伊豆下田地磯
釣れたさかな 口太メジナ、ニザダイ、アイゴ、カワハギ、ボラ、ササノハベラ、アカメフグ
レポート 金田
昨年のGWにも参加されたご家族と一緒に今年も磯釣りへと繰り出した。私の息子も含め皆ボーイスカウト横浜125団のメンバーで総勢8名。今回のスカウトは勇美君小学4年生と太樹6年の2名だが、どちらかというと大人の方が熱心な気配(笑)。
真夜中の出発から尋常ではない車の量と人出に、予想はしていたがとにかく連休初日の混雑ぶりに圧倒される。先発の萩田氏のおかげでなんとか磯を確保して、早朝5時30分頃から開始。数日前の魚の高活性を期待したが、今日はまた打って変わったような静かな海中の様子。やや水温も下がったかと思
わせるほど、戻ってくる付け餌が冷たく感じる。磯も普段とは異なりさまざまなファミリー釣り人が次から次へと入ったり出たり。かなりの賑わいで魚も少し控えめなのだろうか。しかし水中にはボラや小メジナ、カワハギにハコフグ、そしてショウサイフグなどの姿が見える。狙いはボラ以外の大型魚であるが、ニザダイ(サンノジ)でもアイゴでも何でもいい。その中に良型のメジナやクロダイが混じればベスト。
小学4年になったばかりの勇美君も見よう見真似で何回もキャスティングを繰り返す。初めての磯釣りだが糸の出し方も糸の置き方も徐々にマスターする。
そんな中最初に大きく竿を曲げたのは三ノ宮氏のボラであった(写真)。仕掛け
をやや深くしているセッティングなのにボラを掛けるのもなかなか難しいのだが(笑)。
その後やや根のきつい所で竿を曲げたのは太樹。ボラとは異なる真下への突っ込み方を見ると、かなり期待が持てそう。すでに数回の磯釣りを経験している子供は飲み込みが早い。それはとにかく竿の角度を保つことで、懸命にこらえている様子がうれしい。経験のない方はとにかく早く魚を取ろうとしてゴリ巻きをするが、磯に着いている魚はパワーはあっても持久力がない。白身魚の特徴である。それに対して赤身魚は持久力とパワーがあり少し釣り方が異なる。とにかく白身魚のパワーを竿の弾力でこなし、力は必要だが我慢して突っ込み
を交わしていけば何とか取れるものである。彼が上げた魚は自己新記録28cmの丸々太った口太メジナであった。(写真)
息子を見ていて思うのだが、やはり姉とは異なり獲物を狙う態度が出てきた。まだ4年の時は勇美君と同じようにウキを凝視できず、絶えず視点が定まらない状態であったが、5年を過ぎてくると自分が釣ろうとしている魚のイメージが出来上がるのであろうか、はっきりとした魚のサイズが頭に浮かび、何とか釣ろうとする意気込みが見えてきた。餌を撒きその餌の流れる方向へ自分の針も一緒に流す。そして針と撒餌が水中で一緒になる想像力を膨らませ、その1分か2分の間に神経を集中させる。それは立体感も想像力も必要で一時とし
て気が抜けない時間なのだ。それを彼は徐々に知りつつある。釣りはのんびりと釣るものではなく、神経を集中させて獲物を追いつづける。そんな狩りのスポーツだ。そんな集中力を1日の内で何回発揮し、そしていつのんびりするかがこのスポーツの楽しみでもある。
さて、この日最大の獲物は右上写真遠田氏のイワシではない。その奥様である遠田ママが釣り上げた40cmクラスの大物である。磯釣り初めてでこんな大物を掛けると普通はパニック状態だが、この奥様は落ち着いて竿を立てられていた。足元のエグレへ突っ込もうとしてもこらえ、少しも糸を出そうとしかなった。糸を出すすべが分からなかったのかもしれないが、しばらくして浮かせたのはニザダイであった。お見事でとてもラッキー。前日夜半からの出発で眠かったかと思われますが、皆さんお疲れ様でした。

 

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