釣った日 2002年05月25日  
 釣った人 金田
釣った場所 伊豆下田地磯
釣れたさかな 口太メジナ、尾長メジナ、クロダイ、カワハギ、ササノハベラ、メバル、アカメフグ、サメ
レポート 金田
すでに初夏の陽気で街では25度の夏日である。そんな時伊豆ではどうかというと案外25度までも上がらず20度そこそこ。これは海洋の傍という立地による所であろうが、海水温も20度あるかないかで推移している。
海からの心地よい風と写真のように綺麗な海は、釣りには絶好な季節なのだが、今は小魚が増える季節。ということで朝夕まず目や夜釣りという計画で小魚(餌取り)の居ない時間帯を選んでやってみた。
だがこの綺麗な写真とは裏腹に磯場ではゴミが目立つ。この日は地元の方々による海岸清掃日。でも釣りに関するゴミは釣り人が管理するのは当たり前で、互いのフィールドは各自の責任で管理していただきたい。
よく釣り人がゴミを持ち帰らずにその場で集め燃やしている光景やその
残骸を見かけるがこれも醜いものである。ぜひゴミは燃やさず持ち帰ってもらいたいものですね。
夜1時頃から竿を出すがあまり魚の反応が無い。先客で馴染みの地元釣り人に聞いてもイサキ1匹とフグぐらいとの話。イサキがくればそれでよしと思ったがしばらくフグらしき餌取りの反応があるだけであった。そうこうしていると電気ウキが勢いよく海中へズボッと入る。「これを待ってたんよ」とばかり合わせを入れやり取りに入るとなかなかの大物の気配。仕掛けは太目の竿とライン。ハリスも4号と安心できるトータルバランス。だが
それでも魚は一向にこちらを振り向いてはくれない。我が道を進むといった具合で沖へ走る。幾度か走っては止まりを繰り返すがこちらの2号インナー竿も簡単にいなされてしまう。これは大物である事は間違いないのだがなにやら様子がおかしい。というのはその走り方の距離が短く、よく首を振るしぐさも伝わる。そう、あの黒くて長いヤツでかなりの大型と判断。だがヤツはとたんに沖から手前に向きを変えた。ヒャーと声を出すような理解できない動き。とその直後根に入ったように全く動きがなくなってしまった。10分程様子をみたが反応なし。しかたなくラインブレーク覚悟で仕掛けを回収するとハリスがスパッと切られていた。ゆっくりとサメの歯でうるさい釣り人のハリスでも切っていたのだろうか?
その後も子ザメを追加するもイサキも来なく、4時には夜が明けてきた。少しでも明るさが出てくるとサバの幼魚が大群で餌を取りにきた。これでは釣りにならないので昼頃まで休憩と仮眠を取る。

さて、夕まず目まではまだかなりの時間もあるので、久々にオンゴクという磯へ入ってみた。だが行ってびっくり、壁伝いに歩く部分が波で削られ以前より狭くなっている。大荷物の場合は非常に厳しい通路に変身していたのだ。この通路は海水面にも近く、いずれここの地質からすると完全に崩れてしまうだろうかと思われる。お気をつけ下さい。
ここのねらい目は正面にあるかなり背の高い沈み根までサラシが出ている時で、その沈み根際で大型メジナの実績もある。だがこの日は穏やか過ぎた。木っ端メジナやメバルのみで日中の大型の可能性はきわめて
低い。小メジナはキャッチアンドリリースでも元気に海へ戻ってもらうが、メバルは口が大きく針をすぐ飲み込んでしまうので生存率は低い。それでも海へ返してやると空からメバルを狙ってトビが取りに来る。トビに一度聞いてみたいのは、どの魚が最も美味なのかということ。もちろんトビはフグの死骸には手を出さない。自然界の法則に教わることは大変多いですね。自然界に無用なゴミを一番多く排出しているのは、言うまでもなく人間です。

そして夕まず目の状況は夕方満潮ということもあり期待は充分。まだこの時期5時では夕方という景色では無いが、まず元気のいいクロダイ。でも30cm未満でカイズといわれるクラス。このクラスの数釣りができればそこそこ楽しい。続いて尾長メジナの足裏サイズに口太メジナの同型クラス。その後28cmの太った尾長を追加して、これはさらに暗くなると大型の可能性大と読み取れた。
だが、その後きたのはアカメフグの大型とメバルのみで終わってしまった。あまりポイントを大きく変えたのも良くなかったのかもしれない。イサキという考えもあった中で、反省点ですね。

 

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