本日のテーマ 満足のいく釣りとは。
釣った日 2002年10月26日  
 釣った人 なべちゃん、八隅さん、金田
釣った場所 伊豆下田地磯2箇所
釣れたさかな クロダイ、シマアジ、メジナ、アジ、イシダイ幼魚、ムツ他
レポート 金田

10月中ばに入り我々にとっては好釣果?が続いている。そんな時、続けて釣行に出たいのが本音であるが、やっぱり先週と同じメンバーで釣行決定。(笑)
私は化け物&クロダイ50cmクラス、なべちゃんはとにかくクロダイ、現地参加の八隅氏はクチジロ(イシダイの老魚)といったところだろうか。狙いのターゲット以外にも先週のようにシマアジに型のよいアジなどが来れば、それはそれで良し。しかし、その手の魚が釣れている際の本命は期待できない。それらが餌取りとなってしまうからであるが、でも釣れる時は釣る。(笑)

海の中は時間や潮によって絶えず変わると考えると、そのタイミングに合わせて魚種を変えて狙ってみるのも楽しいものだ。だがやはり本命は本命として、アジやシマアジが釣れている時でも絶えずイメージは怠らない。夜半から磯へ入り、前回とは打って変わってほとんど差し餌をくわえる魚はいない。
まるで冬の海状態で水温も前回より下がっていた。だがそういった状態は魚全体の活性は低いだろうが、楽しい大物の期待感もある。北東風(ナライ)がやや強く、いつもの釣りづらい状況だが、

今日はさらに潮も動いていない。クロダイポイントになべちゃんが陣取っているが、同じように差し餌が戻ってきていた。

結局、暗い内はそんな状況で朝を迎えた。その朝間詰めも肩透かしで終わり、小メジナの姿がチラホラ。今度は私がクロダイポイントへ入れ替わる。このポイントにだけクロダイがいる訳ではない。ここが最も釣りやすいのだ。風の影響を受けず、餌さ取りを分離しやすく、仕掛けを思い通りにコントロール出来るポイントなのである。緩やかな右から左へと流れるサラシや引かれ潮の切れ目に撒き餌を集める。異常にボラの幼魚が多い。しかしボラのおかげでボラ以上に厄介な小メジナやフグといった餌さ取りを避けられる。だがやはり多い。しばらくしてボラを分離して仕掛けが思い通りに馴染んでいった。約3ヒロの仕掛けが落ちきった頃にウキがゆっくりと沈む。クロダイを予想して遅合わせで少し聞きぎみに軽く張ってみる。手元にコンとしたアタリ。その時点で合わせると魚は竿に乗ってきた。なかなか元気のいい引きで、すぐに海水面まで浮いてくるボラとは違い、竿に伝わる感触もクロダイ特有の頭を振るしぐさが感じられ、本命と確信した。クロダイは掛けるまでが楽しいと言われるように、しっかり掛けた後は落ちついてやり取りすれば何の問題も無い。そんな大きさでもあったのだろうが(笑)上がってきたのは綺麗な銀鱗の35cmクラスであった。

すぐさまクロダイをぜひ釣ってみたいというなべちゃんをこのポイントに呼んで、再度追加を狙う。仕掛けの投入位置は違うが、クロダイには無難な(笑)状態でしかけを馴染ませる。また撒き餌もうまい具合に落ちていった。「また来るかもよ」と言った直後にウキが入る。だが本人はウキを凝視していなかった。(笑) 慌てて糸ふけを取り合わせるとなかなかの感触。竿の曲がりや魚から来る竿を引く動きからまたまたクロダイと判断。そうなんです、ボラでもアイゴでもない様子がうかがえる。それも大きい。
私も口でサポートするが、本人もすでに落ち着いた竿さばきで、これまでの良型外道がこのチャンスにゆっくりとした竿捌きを教えてくれたのだろう。だが、魚が右へ走った時にはまだ竿は左だった。(笑)幾度となく突っ込まれるが、膝の使いも習得し水面近くに来て、銀色に光る魚体を確認。初めてのクロダイでそれもデカイ。自分でタモ入れして欲しかったが、なんとっても上げさせたい一心で私がアシスト。(笑) 大きさは43cm。(写真下)

皆さんと一緒に釣りをさせていただいて、なんと言っても嬉しいのは、本命を釣った後の笑顔ですね。
お見事なべちゃん。とても輝いていましたよ。クロダイが。(笑)
その直後さらに私がクロダイを追釣。サイズは30cm強だが3枚揃った。4回目のアタリもそこそこの引きで期待もしたが、やや引きが下品な感じで、上がってきたのはやはりアイゴでした。

今回の釣りにもその他さまざまな海況条件はあったが、やはりクロダイに適した状況はあるもので、暗いうちに全く魚信は無くとも、辛抱強く狙ってみるべきですね。
この後しばし休息をとった後、地元のイシダイ師の八隅師と別な地磯へ。天候予想が悪かったことも手伝い、日曜なのに釣り人はほとんど見られない静かな磯でオナガ小メジナの引きを楽しみました。

磯釣りは、思いもかけない大型外道も楽しいが、やはり自分で狙った本命を自分の思い通りの釣り方で釣れた時ほど満足のいくものは無いと思います。皆さんも出来ればターゲットを明確にして、たった一度のチャンスであっても、自分のものにして下さい。今回も一人の大満足がいろんな人に満足をもたらせてくれました。

 

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